障害のある方が地域で安心して暮らし続けるためには、さまざまな支えや情報が必要になります。「医療福祉相談室」や「サポートセンターる~ぷ」では、生活の中で感じる悩みや将来の不安、制度の利用等についての相談をお受けしています。
お住まいの市町村の障害福祉窓口や、相談支援事業所でも相談できます。

事例1
Aさんの場合

Aさんは20代の女性です。高校時代よりクラスメートや周囲の人たちが自分のことを噂しているような感じがして苦しんできました。大学に進学しましたが環境になじめず、家から出られなくなりました。睡眠がとれず、被害妄想が悪化したため、心配した両親が病院に相談し、入院しました。退院にあたり、まだ自分の病気についてどのように受け止めて良いのか分かりません。学校に行くことを考えると、漠然と怖い気持ちでした。両親も薬をきちんと飲めるか心配なようでした。退院への不安を感じていたところ、医療福祉相談室の相談員から、「宿泊型自立訓練さつき」の利用を提案され、一緒に見学に行き、体験泊を通して利用を決めました。

同じ病気をもつ仲間と生活を共にするなかで、自分の病気や体調についても考えることができるようになりました。日中活動の場「生活訓練」で病気との付き合い方や、コミュニケーションなどを学び、自分に合った体調の整え方が身に付き、人とのかかわりも怖くなくなっていきました。少しずつ大学にも通い始め、嫌なことや困ったことがあった時は、さつきのスタッフに相談しました。相談することで少しずつ対処の力がついてきました。

今では一人暮らしをしながら通学しています。来年は卒業です。家族や主治医と今後のことを相談しています。事務職を希望していますが、障がいをオープンにして働くことも視野に入れてサポートセンターる~ぷの「就労移行支援事業」の利用を考えているところです。

Aさんの声
退院後、そのまま家に戻っていたら、また自室に閉じこもっていたかもしれません。同じ病気の人たちと一緒に生活することで、この病気とうまく付き合って生活していこうと思えるようになりました。病気のせいで起こる嫌な気持ちを一人で抱えこまないで、スタッフや仲間に聞いてもらうことで自分らしく前向きになれます。
宿泊型自立訓練さつき・生活訓練スタッフの声
同じ病気を持つ仲間がいる、いつでも相談できるスタッフがいる。まずは安心して生活できることが大切だと思っています。病気のことで悩んだり、他者との交流のなかで対処困難な場面が出てきたりすることもあると思いますが、わたしたちスタッフも共に問題を解決していけたらと思います。
サポートセンターる~ぷ 就労移行支援スタッフの声
障害を持つかたが仕事をするにあたっては、いろいろな選択肢があります。その一つとして「障害をオープンにする働き方」があります。障害をふせての就労は、職場で過度の緊張が続いたり、服薬を中断して再発してしまう等のマイナス面が多々ありました。就労移行支援では、ご自身が病気や障害、薬についてきちんと学んだ上で、雇用側の理解を得る働き方ができるよう、サポートしています。また、他の就労支援機関や企業と連携して、職場実習、就職説明会など実践的な就労支援を提供しています。
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事例2
Bさんの場合

50代男性のBさんは、20代初めに統合失調症を発症しました。障害年金と生活保護を受給し、一人暮らしをしています。定期的な通院デイケア通所訪問看護かとれやを利用し、病状は安定しています。ただ、掃除や洗濯などが苦手で、ゴミも家に溜まりがちになっていました。訪問看護師から、ホームヘルプサービスを利用できることを聞き、相談窓口のサポートセンターる~ぷを紹介されました。

サポートセンターる~ぷにヘルパーを利用したいことを相談すると、障害福祉サービスを利用する為に必要な手続きを一緒にしてくれました。そして、今後どのような生活を送りたいか?Bさんの希望に基づいた「サービス等利用計画」を一緒に立てました。 相談員と面談を重ねる中で、ヘルパーのサービスだけでなく、他にも色々と利用できる制度があることも知りました。

今は、ヘルパーに週2回来てもらい、一緒に掃除、洗濯をしています。部屋が片付いたら、簡単な調理も教えてもらう予定です。

Bさんの声
一人ではおっくうで出来なかった家事も、ヘルパーさんに教えてもらいながら一緒にすることで出来るようになってきました。週2回、ヘルパーさんが来てくれるのが楽しみです。
る~ぷの相談員も定期的に訪問してくれ、サービスを利用する中で気になることは無いか?他にやってみたいことは?等と確認してくれます。一人暮らしなので、将来については漠然とした不安がありましたが、困った時はサポートしてくれる人や制度がたくさんあることを知り、将来の不安が軽くなりました。
ヘルパーの声
掃除と洗濯が苦手ということでしたので、はじめはヘルパーがするのを見てもらい、やり方をお伝えしました。今は一緒に掃除と洗濯をしています。Bさんの出来ることも増えてきました。「次は簡単な調理をしてみよう!」と話をしています。
サポートセンターる~ぷ 相談員の声
計画相談支援を担当しています。Bさんは長年、医療のサービスを中心に利用されてきました。この度、障害福祉サービスも利用することで、生活の幅も広がりました。これからもBさんが望む生活を実現できるよう、伴走していきたいと思います。
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