心の育成から、
知識・技術の向上へ。
勝岡浩一(かつおか ひろかず)
看護部長
勝岡浩一(かつおか ひろかず)
看護部長
小曽根病院は精神科単科の病院です。
心の病は目に見える病気ではありません。また、患者さんも病気のために、私たちにうまく自分の気持ちや状態を伝えられない場合があります。
では、どのようにして患者さんに接し看護をするのか?私はいつも精神科の看護を志す方には、何よりも「心や気持ち」が大切なんですよと伝えています。どんなに知識や技術を身につけているよりも、どんなに頭脳明晰であるよりも、精神疾患の患者さんの看護は、目で見えない部分を理解してあげることに始まります。
これは何も特別なことではなく、難しいことでもありません。ただ、精神科看護は奥が深いです。だからこそ、どれだけ相手の立場や気持ちになって看護ができるかということが最も大事であると考えています。知識や技術はもちろん大切ですが、まずは「心」だと思います。
そして活き活きとした看護師が何よりも患者さんたちの心の支えになります。そのために患者さんにとっても看護師にとってもよりよい環境を整えること、患者さんの立場に立った看護師を育成すること、さらに精神科看護師の意識向上を図ることを私の役割とし、より優れた地域医療をめざしています。
患者さんの心に寄り添い看護をすることは同時に看護師にもストレスがかかります。私は看護師の皆さんが心にも生活にもゆとりを持てるような環境づくりを心がけると同時に、入職6ヵ月後には面接してストレスケアを行っています。そこで精神科の歴史や当院の歴史などをお話して、精神科についてより理解を深めていただいています。
また、わからないことなどは先輩方にすぐに教えてもらえるような開かれた職場であるよう心がけているほか、充実した院内研修があります。
小曽根病院の看護部では、お子さまが急な体調不良などの場合でも安心して休めるようなサポート体制が整っています。看護部はお互いが助け合い。患者さんに優しく接するためにも家庭を大切にしてほしいと考えています。
まず、自分の体を大切にしてください。また時には自分にご褒美をしたり、旅行でリフレッシュするなどプライベートの時間を充実させてください。そうすることで生まれる心のゆとりや成長が、仕事にも活かされることは間違いありません。